シュウゴアーツの森村泰昌展を見る

 東京六本木のシュウゴアーツで森村泰昌展が開かれている(11月24日まで)。いつものように森村は誰か/何かに扮してそれを撮影した作品を作っている。今回の目玉はマネの「オリンピア」だ。


 そのほかたくさんのポラロイド写真を並べている。それらを森村の作品とオリジナルの画像を並べてみた。


マルセル・デュシャンの「チョコレート撹拌機」


社会党浅沼稲次郎委員長刺殺事件


岡村太郎「痛ましき腕」


具体グループの田中敦子の「電気服」


 今回展示はなかったが、森村は静止画に止まらず動画作品も作っている。ヒトラーの演説や三島由紀夫防衛庁での演説、山越菩薩みたいなのもあった。美術館でも個展が開かれるなど高い評価を得ているようだ。しかしこれらは何だろう。何かに扮するというのが単なる物真似という程度にしか見えないのだ。シンディ・シャーマンの二番煎じでもある。
 作品に批評性があるわけでもなく、浅沼委員長刺殺のニュース写真を再現したものなど、なぜこんなことまでするのか不愉快にすらなる。アメリカ兵が縛り上げたベトコンの兵士を至近距離から銃殺する写真の再現も同様だ。
 森村のいったい何が評価できるのか教えてほしい。
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森村泰昌
2018年10月20日(土)−11月24日(土)
11:00−19:00(日月祝休廊)
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シュウゴアーツ
東京都港区六本木6−5−24 complex665 2F
電話03−6447−2234