六本木のギャラリーShonandai MY Galleryで久保理恵子展が開かれている(30日まで)。
私は1994年のなびす画廊での久保理恵子の初個展から彼女の個展をほとんど見てきた。最も好きな画家の一人だ。初個展は花を描いていたが、2回目の個展からは紺色の画面に激しい筆触の絵に変わった。彼女のお父さんと話したとき、「娘は飛行機雲の絵を描いていたんじゃないんですか」と驚かれていたが、なるほど飛行機雲に見えるかもしれないような作品だった。すばらしい作品だった。
その後作品はあの激しい筆触が姿を消して穏やかな画面に変わり、VOCA展では府中市美術館賞を受賞している。今回それに穏やかな筆触が復活してきた。一時期暖色だった画面が寒色に帰っている。
かつての激しかった作品は画家のどんな内面を反映していたのだろうか。最近の穏やかな作品は、画家の平和で充実した内面を想像させる。いや、私は画家と話したこともほんの僅かしかないし、個人的なことは全く知らないでこれを書いているのだが。
個人的な好みで言えば、かつての激しい筆触の作品が最も好きだった。以前「久保理恵子の絵を見て」(2006年6月25日)に簡単な素描をしたことがある。
久保理恵子展
Shonandai MY Gallery
10月23日(金)〜30日(金)会期中無休
12:00〜19:00(最終日〜17:00)
東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル3階
電話03-3403-0103
http://shonandai-g.com
地下鉄日比谷線・大江戸線の六本木駅、または地下鉄千代田線乃木坂駅から徒歩3〜4分