異文化との合体

 外資系の会社に勤めている女性から聞いた。彼女の勤めているB社がA社を買収して合併した。しかし日本支社はA社の方がB社よりはるかに大きいので、買収したB社がA社の事務所に移った。
 雑巾の乾し方一つ違うんです。出張旅費の精算方法とかいろいろ異なるだろうとは想像していた。しかし想像していたこと以外で違いが大きかった。それはストレスだという。
 異なる文化が合体するのは企業合併にとどまらない。身近な所では結婚がそうだ。みそ汁の味から始まって風呂の入り方だって異なる。ただ若いときの結婚は愛があるからそれらを乗り越えられる。まあ舅や姑、小姑がいればまた別だろうけど。
 年取って一人になったとき、異文化との合体に堪えられるとは思えない。このままでいこうと思うのだった。