東京京橋の木之庄企畫で谷口ナツコ個展「日常の極楽」が開かれている(3月21日まで)。谷口は1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テオなどで個展を開き、また海外では香港、イタリア、台北、北京、シンガポール、アメリカなどのグループ展に参加している。クリスティーズにも出品され、国際的な画家となっている。2016年以降アートコンプレックスセンターで個展を繰り返してきた。
画像を見ても分かる通り谷口は天才である。谷口はトレーシングペーパーを円錐形にしたものに絵具を充填し、先端の穴から絵具を絞り出し、凸状の点描法で描いている。さらに原色を多用し、その色彩の見事さと点描で描かれたイメージが画面を覆いつくす画風はほとんど他に類を見ない。
大作「LOVE蕭白」は左右362cmもある。曾我蕭白へのオマージュで、蕭白の作品から引用をしている。「月光」と「初冬」は116cm角の大きさだ。いずれもただただ見事というほかはない。
ぜひ多くの人に見てほしい。
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谷口ナツコ個展「日常の極楽」
2024年3月8日(金)―3月21日(木)
11:00-18:00(月曜休廊)
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木之庄企畫
東京都中央区京橋2-11-11 宝永ビル1階
電話03-6262-3558