東京京橋のギャラリーなつかとCross View Artsでチョン・ダウン展「Manifesto for a Bird of Passage(渡り鳥のための宣言)」が開かれている(12月19日まで)。チョンは1989年韓国生まれ、2015年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業し、2017年から2年間ベルリン芸術大学に留学、2024年武蔵野美術大学大学院博士後期課程造形研究専攻修了。
2017年にギャラリーなつかで初個展、その後もギャラリーなつかやギャラリーマルヒなどを中心に個展を繰り返している。
ギャラリーのホームページからチョンの言葉。
さすらうイメージを眺めながら、それを僕の好みに合わせて編集的に描き替える。
そのイメージは既存のものから歪んでいるが、僕の日常に裂け目を作る装置となる。
この裂け目に油絵を通じてロマンチックに接近し、版画を通じて批判的に接近してみよう。
これらの二つの媒体を行き来しながら、深いところに埋まっている何かを汲み上げよう。
チョンはいつも銅版画を作っていたが、今回は油絵も展示している。銃のようなものを持っている男には吹き出しがついている。画廊のスタッフの話では、チョンはもともと日本の漫画に触れてきたので、吹き出しが付いているという。しかし、どの吹き出しにも言葉は書かれていない。
チョンは物語めいたテーマで描いているようだが、詳しい説明もなく、それがミステリアスだ。
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チョン・ダウン展「Manifesto for a Bird of Passage(渡り鳥のための宣言)」
2024年12月3日(火)-12月19日(木)
11:00-18:30(土曜日17:00まで)日曜日休廊
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ギャラリーなつか&Cross View Arts
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889