東京両国のアートトレースギャラリーで諸岡亜侑未展「Dig up and Build」が開かれている(3月22日まで)。諸岡は1991年大阪生まれ、2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業し、2017年に同大学大学院美術研究科彫刻専攻修士課程を修了している。2012年に初個展、2014年の個展についで3日目の個展となる。
画廊中央に大理石で作られた作品があり、池とそれを囲む森、森に包まれたような家が彫られている。はじめ池の中にはたっぷりと砂が入っていたようだ。初日にパフォーマンスがあり、池の中の砂などを使用して箱庭が作られたようだ。参加者などによってつくられた箱庭が周囲に展示されている。
箱庭はユング心理学の心理療法士たちが臨床に応用している。箱庭療法は砂を入れた箱を用意し、それに家や人形や木や自動車等々のおもちゃを置かせることを繰り返し、そのことによって、精神的な障害を持った患者が恢復していくという療法だ。今まで本では読んでいたが、実際の箱庭を見るのは初めてだった。こんなものを作っていくうちに、精神的な障害を持った患者が恢復していくのだという。
入り口近くには石の壁に小さく扉が取り付けられたような作品も展示されていた。
・小川洋子・河合隼雄『生きるとは、自分の物語をつくること』を読む
https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/20161016/1476544577
・最相葉月『セラピスト』を読む
※忘れていたが、以前ギャラリーなつかで見て紹介していた。
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諸岡亜侑未展「Dig up and Build」
2020年3月1日(日)―3月22日(日)
12:00-19:00、木曜休廊
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アートトレースギャラリー ART TRACE GALLERY
東京都墨田区緑2-13-19 秋山ビル1F
電話050-8004-6019
http://www.gallery.arttrace.org/
JR 両国駅 東口 徒歩 9分、都営大江戸線 両国駅 A5出口 徒歩 5分