東京両国のアートトレースギャラリーで「進行と方法」というグループ展が開かれている(12月3日まで)。坂光敏(1977)、倉持幸子(1979)、ヒッシー(1976)、中谷真理子(1992)、前川加奈(1984)、有原友一(1976)の6人だ(数字は生年)。このうちヒッシーの立体が面白かった。
ヒッシーは1976年新潟生まれ、2002年に武蔵野美術大学建築学科を卒業し、2007年ロンドン大学、スレード芸術大学修士課程修了、彫刻専攻。2007-2009年 ロンドン大学、スレード芸術大学、研究発展プログラム。
画廊の中央に自然石のような作品が置かれている。これがヒッシーの作品だった。許可を得て持たせてもらうと意外に軽い。訊けば紙でできているという。大量の新聞紙をシュレッダーにかけ水に漬けて濡らしたものを袋に入れて固く絞る。それを1カ月以上長時間かけて乾かして取り出す。
形態はほとんど自然石だ。絞った時の皺が自然で人工物に見えない。しかしこれが紙なのだ。長く美術作品を見てきたが、こんな風に制作している作品は初めて見た。とても面白い。
ヒッシーは他に事務所内の小部屋に平面と彫刻作品を展示しているが、つい撮影するのを忘れてしまった。ヒッシーの本名は菱沼輝充とのこと。最近の若者はなぜこんな変な名前を名乗るのだろう。
ヒッシーの外の作家の作品は、
倉持幸子
中谷真理子
前川加奈
有原友一
坂光敏
・
「進行と方法」
2019年11月18日(月)-12月3日(火)
12:00-19:00(会期中無休)
・
アートトレースギャラリー ART TRACE GALLERY
東京都墨田区緑2-13-19 秋山ビル1F
電話050-8004-6019
http://www.gallery.arttrace.org/
JR 両国駅 東口 徒歩 9分、都営大江戸線 両国駅 A5出口 徒歩 5分