鉄斎のきつい言葉


 37年前に『日本の名画 富岡鉄斎』(中央公論社)という画集を買った。そこに鉄斎の写真が載っていた。記念写真のようで、鉄斎たち5人の老人が並んでいる。写真の上に鉄斎の字で彼らの名前が書かれていて、右から内藤湖南、鉄斎、羅雪堂、犬飼木堂、長尾雨山の名前がある。写真について、キャプションにこう書かれている。

円山の左阿彌における羅振玉(雪堂)の歓送会(大正8年)。書き込まれた文字は鉄斎自筆。写真左側の文字は、その他つまらぬ人々が数えあげられぬほどいたという意

 37年前20代だった私は、鉄斎もきついことを言うと思ったが、この頃はようやく鉄斎の気持ちが少しだけ分かるようになってきた。