ガルリSOLの移転と河合勇作展


 以前東京銀座6丁目にあった画廊「ガルリSOL」が入居していたビルの取り壊しの通告を受けて、このほど銀座1丁目に移転し、1月7日に新しくオープンした。新しい場所は藍画廊のあるビルの6階になる。
 オープン記念は河合勇作展で始まった。河合は1964年神奈川県生まれ、1991年に東京芸術大学大学院彫刻専攻を修了している。2005年から沖縄県立芸術大学美術工芸大学準教授を務めている。
 1990年アートフォーラム谷中で初個展、その後かねこ・あーとギャラリーやなびす画廊、INAXギャラリーやギャラリー日鉱、川崎IBM市民文化ギャラリーなどで個展をしている。ガルリSOLでは2001年からもう7回目になる。
 いままでは大きな金属の立体を制作してきたが、今回は何と映像作品だ。街角でドラムスを叩くアマチュア演奏家や、回る観覧車の一部、デパートかどこかのエスカレーターの映像が流れている。よく見ると映像のドラムスやエスカレーターの床板、観覧車の窓に金属の板が重なっている。映像に合わせて金属で形を作り壁に設置して、それに重なるように映像を流しているのだった。
 新しいガルリSOLは、展示空間が以前より少し広くなったという。なかなか良い空間だと思えた。藍画廊と同じビルだし、なびす画廊やぎゃらりぃ朋、ギャラリー小柳にギャラリーゴトウも近い。銀座1丁目から京橋にかけては画廊の密集地帯なのだ。



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河合勇作展「Migration 2013」
2013年1月7日(月)−19日(土)
11:00−19:00(日曜休廊、14日祝日開廊)
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ガルリSOL
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル6F
電話03-6228-6050
http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/