ネットで文字は売れるか

 朝日新聞のオピニオン欄「耕論 ネットで文字は売れるか」で、ネットニュース編集者の中川淳一郎が面白い発言をしている(11月3日)。

 私は、ネットニュースをアップする編集者です。言葉は悪いですが、あえて言います。日々の仕事は、押し寄せるバカとの闘いです。恐ろしいことに、ネットはバカに発信力を与えてしまった。こちらのちょっとした物言いに「傷つく人がいたら、どうするんですか!」と妙な義憤にかられて怒る。騒ぎに便乗し、サイトを炎上させて喜ぶ。以前は無視しとけばよかったが、今はバカの意見が拡散する。結局、まともにやってるこっちが謝罪するはめになる。
 私はもう、良質な客を相手に格調高いコンテンツを提供しよう、などと考えるのはあきらめました。まぁ、私もバカのひとりだし、ネットは暇つぶしでもあるから、もっと気軽なB級ネタを出すように心がけています。絡んでくる人がいても、ページビュー(PV)を稼いでくれる、いい客だと思うことにしています。

 これに対するコメントは控えておこう。