厳しく美しいミニマル絵画、古藤典子展


 東京銀座1丁目のギャラリー現で古藤典子展が開かれている(12月3日まで)。古藤は1954年埼玉県浦和市生まれ、1979年に武蔵野美術大学大学院を修了している。みゆき画廊、ギャラリーQ、ギャラリー檜などで個展を重ね、ギャラリー現では2009年、2010年に続いて今年が3回目だ。
 今回4面の壁に4点の作品を展示している。DMハガキに使われた上記の作品が一番大きく、それでも左右683mm、天地285mmの大きさだ。他の3点はいずれも左右200mm前後の小品。
 DMの作品では左右それぞれ帯が、左は鉛筆、右はアクリルガッシュで描き分けられている。鉛筆では縦書きと横書きで表情が変わっている。ガッシュはわずかに色が違うのだろうか。
 厳しい表情のしかし美しいミニマル絵画だ。美しいと書いたが、写真では分かりづらいかもしれない。ぜひギャラリーへ足を運んで見てほしい。しかもきわめて安価で、DMの比較的大きな作品が15万円、小品は3点ともいずれも5万円という価格だ。
 すばらしい個展だ。多くの人に見てほしい。

古藤典子展
2011年11月28日(月)−12月3日(土)
11:30−19:00(土曜日17:30まで)
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ギャラリー現
東京と中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3階
電話03-3561-6869
http://www.jpartmuseum.com/g_gen/