Stepsギャラリーの中津川浩章展「そして船は行く」を見る

 東京銀座4丁目のStepsギャラリーで中津川浩章展「そして船は行く」が開かれている(10月20日まで)。中津川は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリー人、ギャラリー日鉱、マキイマサルファインアーツ等々で開いている。中津川はモノクロームの絵の具を使って指でキャンバスに描いている。ずっと抽象を描いていたが、2000年のギャラリー日鉱での個展で初めて具体的な形が現れた。それはきわめて単純な形で、四角な建物や飛行機などだった。2002年のマキイマサルファインアーツの個展では人物が描かれた。
 今年2月のギャラリイKでの2回の個展をブログで紹介した。
中津川浩章展パート2「求心性」はきわめて優れた達成だ(2012年2月8日)
中津川浩章展「絵画は記憶に似ている」が見逃せない(2012年2月2日)




 今回は大きな作品が1点、そして他の3面に小品が並べられている。ここは画廊主の吉岡さんが見事な展示を実践している。多数の小品を展示させたら、吉岡の右に出る者はわずかしかいないだろう。中津川の優れた作品と吉岡の見事な展示と、両方の傑作がここで見られる。見逃してはあまりに惜しいだろう。
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中津川浩章展「そして船は行く」
2012年10月12日(金)−10月20日(土)
12:00−19:00(最終日は17:00まで)
日曜休廊
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Stepsギャラリー
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル5F
電話03-6228-6195
http://www.stepsgallery.org