絶倫のロシア人、淡泊な日本人

インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)
 手嶋龍一・佐藤優「インテリジェンス 武器なき戦争」(玄冬舎新書)に次のようなエピソードが紹介されている。

佐藤  そのハルピン学院出身の人たちが、よくわれわれ若い連中をつかまえて、「君たちな、ロシア娘と遊ぶのはいい。しかし結婚だけはやめたほうがいい」と言うんです。「それはわかっていますよ。共産圏の連中はそういう人間も利用しますから」と答えると、「いや、そんなことじゃない。若いうちは大丈夫だが、40ぐらいになると体が合わなくなってくるんだ」と言う。そのときは意味が分からなかったんですが、やがてモスクワに赴任してしばらく経ったときに、ロシア人は週に何回ぐらいセックスするのかという話になった。すると向こうが「日本人は何回だ?」と聞くので、ちょっと見栄を張ったつもりで「相手や年齢にもよるけど、週に2〜3回だろう」と答えたんです。そうしたらモスクワ大学の女子学生が「ロシアはそれでは許されない。ちゃんと愛してるなら週16回だ」って(笑)。
手嶋  たしか、ロシアでも一週間は7日です。
佐藤  そして1日は24時間です。しかし、この週16回という話はその後もよく聞いたので、その女子学生だけが特別なわけじゃありません。どういう計算かというと、出勤前に1回、家に帰って1回、土日は休みだから昼間にも1回やる。それを聞いて、「なるほど、ハルピン学院の先輩たちが言っていたのはこういう意味だったのか」と納得しました。

 いや、カミさんが日本人で良かった。ロシア人だったら現実より30年は早く離婚していただろう。