東京神宮前のトキ・アートスペースで栗原優子展「辿られる輪郭」が開かれている(10月31日まで)。栗原は1983年東京生まれ、2008年に女子美術大学大学院修士課程美術専攻立体美術領域を修了している。2007年にガレリア・グラフィカbisで初個展、2009年にギャラリー山口、2013年、2015年、2019年にトキ・アートスペースで、2019年にはギャラリーDODOで個展を開いている。
ギャラリーの正面の壁と左右の壁、正面の真後ろの4面の壁に糸が張り巡らされている。これを作るのに即興で12時間かかったという。
入り口近くのテーブルには大理石の作品が置かれている。いずれも複雑な曲面を持った作品で、石を彫りながら造形しているという。またそのテーブルの表面には壁面の糸の作品の原型となるような図が線彫りされている。大理石の曲面はきわめて複雑で、これはあらかじめスケッチなどして造形できる形ではないだろう。
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栗原優子展「辿られる輪郭」
2021年10月19日(火)―10月31日(日)
12:00-19:00(最終日17:00まで)月曜休廊
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トキ・アートスペース
東京都渋谷区神宮前3-42-5
電話03-3479-0332
http://tokiart.life.coocan.jp/