東京日本橋本町のギャラリー砂翁で西本祥子展が開かれている(11月5日まで)。西本は北海道出身、1980年頃明治大学薬学部を卒業し薬剤師をしていたが、40歳ころから絵を描き始め、日展に応募していた。今回が初個展。
日展には日本画を応募していたというが、今回の個展でも雪の風景を描いたという作品が半分を占めていた。私が面白いと思ったのは、画像を紹介した数点で、白い画面に不思議な形が踊っている。黒い地色に白い絵具を乗せ、それから図像を削り出している。
日展に出していたときの先生からは全然評価されなかったというが、どこからこの作品が生まれたのだろう。ある種の突然変異なのだろうか。今後どんな展開を見せてくれるのか楽しみだ。
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西本祥子展
2021年10月25日(月)―11月5日(金)
11:00-18:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー砂翁
電話 03-3271-6693