ギャラリー砂翁の石垣むつみ展を見る

 東京日本橋本町のギャラリー砂翁で石垣むつみ展が開かれている(6月16日まで)。石垣は東京生まれ、文化学院デザイン科・芸術科を修了している。1993年に目黒のギャラリークラマーで個展を行い、その後この砂翁や空想ガレリア、ギャラリーYORI、ギャラリー紡、ギャラリーf分の1、ギャラリーテムズ、ガルリSOLなどで個展を開いている。




 石垣は抽象画を描いているが、しかしどこか風景が見え隠れしている印象がある。樹木であったり、庭であったり、そこに何か動きが感じられる。それが気持ちの良い画面を作っている。作品にはどれもタイトルがついていたようだが、メモしてこなかったので分からない。しかし野見山暁治にも通じるような、具体的なモノから展開して抽象的な画面を作っているようだ。今まで何度も個展を見ているのに石垣の面白さに気づかなかったのは不覚だった。
 でももう石垣の面白さを知ったから。
       ・
石垣むつみ展「どこに降りていこうか」
2017年6月6日(火)〜6月16日(金)
11:00〜18:00(最終日17:00まで)日曜休廊
       ・
ギャラリー砂翁
東京都中央区日本橋本町1-3-1 渡辺ビル1F
電話03-3271-6693
http://www.saohtomos.com
地下鉄(銀座線・半蔵門線三越前駅A1番出口より徒歩3分