東京八丁堀のヒノギャラリーで丸山富之展「垂直の夢」が開かれている(2月6日まで)。丸山は1956年長野県生まれ、1984年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1986年同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。
ときわ画廊で個展を重ねてきたが、1999年以来ヒノギャラリーで個展を行っている。丸山は砂岩で抽象的な彫刻を作っている。ただ今回黒っぽい石の作品は黒御影石を使っているとのことだ。しばしば砂岩を薄く薄く削り、L字型のような形を作ってきた。
奥の部屋に直方体の作品が並んでいる。その表面に小さな穴がある。これは何かと画廊スタッフに問うと、表面から底面まで穴を開け、中は中空になっているという。
大きな砂岩のL字型の作品の後ろには立方体の黒い石が置かれている。これが700kgもあるという。
単純だが完成度の高い抽象的な石彫作品だ。一部作品の一角に崩したような造形があり、なかなか見飽きない形を作っている。
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丸山富之展「垂直の夢」
2021年1月18日(月)―2月6日(土)
11:00-18:00(土曜は17:00まで)日曜祝日休廊
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ヒノギャラリー
東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1F
電話03-3537-1151