ヒノギャラリーの丸山富之展「垂直の夢」を見る

f:id:mmpolo:20210202180835j:plain

DM葉書



  東京八丁堀のヒノギャラリーで丸山富之展「垂直の夢」が開かれている(2月6日まで)。丸山は1956年長野県生まれ、1984年に東京藝術大学彫刻科を卒業し、1986年同大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。

 ときわ画廊で個展を重ねてきたが、1999年以来ヒノギャラリーで個展を行っている。丸山は砂岩で抽象的な彫刻を作っている。ただ今回黒っぽい石の作品は黒御影石を使っているとのことだ。しばしば砂岩を薄く薄く削り、L字型のような形を作ってきた。

 奥の部屋に直方体の作品が並んでいる。その表面に小さな穴がある。これは何かと画廊スタッフに問うと、表面から底面まで穴を開け、中は中空になっているという。

 大きな砂岩のL字型の作品の後ろには立方体の黒い石が置かれている。これが700kgもあるという。

f:id:mmpolo:20210202180920j:plain

f:id:mmpolo:20210202180936j:plain

f:id:mmpolo:20210202180954j:plain

f:id:mmpolo:20210202181011j:plain

f:id:mmpolo:20210202181025j:plain

f:id:mmpolo:20210202181041j:plain


 単純だが完成度の高い抽象的な石彫作品だ。一部作品の一角に崩したような造形があり、なかなか見飽きない形を作っている。

     ・

丸山富之展「垂直の夢」

2021年1月18日(月)―2月6日(土)

11:00-18:00(土曜は17:00まで)日曜祝日休廊

     ・

ヒノギャラリー

東京都中央区入船2-4-3 マスダビル1F

電話03-3537-1151

http://www.hinogallery.com

※JR線・地下鉄日比谷線 八丁堀駅A2番出口から徒歩5分