埼玉県日高町の九万八千神社

 先日、埼玉県日高町高麗本郷に住む友人を訪ねた。彼岸花で有名な巾着田の近くだ。友人の家の近くに小さな神社がある。以前から気になっていたが、九万八千神社というらしい。ネット上にこの神社に関する詳しい解説が載っていた。その「スネコタンパコの「夏炉冬扇」物語」というブログを読むと、

…御祭神は八千矛命、つまり大己貴で《一説に九万(高麗)と八千(新羅)に由来するものという。この高麗地域は上古渡来人の住居した場所であることから興味深い説ではある》とあった。

と書かれている。
http://blogs.yahoo.co.jp/sunekotanpako/37006652.html
 九万が高麗から来ているというのは分かりやすい。だが八千が新羅とどう結びつくのか分からない。



 朝鮮からの帰化人がこの地に集められたのは7世紀だから、もう1,400年も前になる。それでも友人の話では、戦前まではこの地域の人たちは近衛兵になれなかったという。40年近く前、こちらへ転居した友人を訪ねて行ったとき、高麗本郷はどのあたりになりますかと高麗駅の駅員に尋ねたら、何という名前の家を訪ねるのかと聞かれ、友人の姓を言うと、そいつは土地の者ではないなと言われて驚いたことを思いだす。
 九万八千神社には神社の縁起を記した立札も見当たらなかった。だからネットで調べて上記のブログに行き着いたのだったが。
 そういえば、私の田舎(長野県喬木村)には、韓国神社というのがあった。「からくに神社」と呼んでいた。この神社の由来も気になるものだ。