フジカワ画廊の常設展で中津川浩章を見る

 東京銀座のフジカワ画廊の常設展で中津川浩章展が開かれている(4月28日まで)。中津川は1958年静岡県生まれ。和光大学で学び、個展をギャラリイK、パーソナルギャラリー地中海などで数回ずつ開き、その他、ギャラリー人、ギャラリー日鉱、マキイマサルファインアーツ、Stepsギャラリー等々で開いている。主にモノクロームの絵の具を使って指でキャンバスに描いている。初期には抽象作品を作っていたが、2000年のギャラリー日鉱での個展で初めて具体的な形が現れた。それはきわめて単純な形で、四角な建物や飛行機などだった。ついで2002年のマキイマサルファインアーツの個展では人物が描かれた。中津川の抽象作品から具象的な形態の作品への展開は成功したと思う。
 最近では、2013年に板橋区立美術館の「発信/板橋/2013 ギャップ・ダイナミクス」に、2014年に青梅市立美術館の「アートプログラム青梅―まなざしを織る」にそれぞれ大作を展示している。いずれも見事な仕事を見せてくれた。



 中津川は現在、中堅作家を代表する一人と言っていいだろう。もっともっと評価されて然るべき作家であると断言できる。
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「常設展・中津川浩章」
2016年2月〜4月28日(木)
11:00−18:00(土・日・祝日休廊)
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フジカワ画廊
東京都中央区銀座8-5-4 銀座マジソンビル3F
電話03-3574-6820
http://www.fujikawa-galleries.com/home.html
不定期の休みもあるのであらかじめ電話をすることをお勧めする。