丸谷才一『完本 日本語のために』(新潮文庫)を読む。以前『日本語のために』と『桜もさよならも日本語』として出版されていた2冊を、一部編集して合本したもの。
主に小中学校の国語教科書批判と国語改革批判、それに大学入試の国語問題批判からなっている。丸谷の指摘する国語教科書批判はほとんど妥当だと思う。小学生に詩なんか書かせちゃいけない。読ませるだけでいい。子供の文章を教科書に載せるなというのも正論だ。ローマ字なんか教えるなというのも首肯できる。
大学入試の国語問題のひどさにもあきれた。
国語改革批判もそのとおりなんだろうけど、子どものころから慣れてしまっているので、歴史的仮名遣いには戻れそうもない。
※最近パソコン内の扇風機(?)が壊れたらしくすぐ高温になってしまうので、長く使うことができない。だから、この項はもう終りにします。
- 作者: 丸谷才一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/02/28
- メディア: 文庫
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