瀧田亜子展@なびす画廊を見る

 東京銀座のなびす画廊で瀧田亜子展が開かれている(4月27日まで)。瀧田は1972年東京都生まれ。なびす画廊での個展は去年の11月に続いて今回で14回目になる。最近は春秋と年に2回も個展を行っている。作品は紙に顔料で描いている。
 個展に合わせて雑誌『ギャラリー』4月号に瀧田へのインタビューが掲載されている。そこに紹介されている瀧田の言葉、

 2009年から《連続する風景》というタイトルで制作を始めた時から、朧気に見えてきたものがありました。それまでは無我夢中に制作していて、自分の作品だと言えるようになったのは一昨年くらいからです。今回の作品を見た方には穏やかになってほしい。強いメッセージ性や問題提起を持たすのではなく、静かな気持ちになってほしいと思い描きました。

 初期のころの樹木の葉叢のような灌木の茂みのような画面から徐々に静かで抽象的な表情に移ってきた。年に2回開かれる個展では毎回その表情が少しずつ変わっている。今回は2つのパターンが提示されている。写真は全体とその部分。






 会場で作家と話したら、意外にもフランシス・ベーコンが好きで、東京国立近代美術館の展覧会にも2回行ってきたという。ピカソより好きだという。自身の作風との大きな懸隔に驚いたのだった。
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瀧田亜子展
2013年4月22日(月)−4月27日(土)
11:30−19:00(土曜 17:00まで)
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なびす画廊
東京都中央区銀座1-5-2 ギンザファーストビル3F
電話03-3561-3544
http://www.nabis-g.com