朝日新聞9月28日夕刊に、福岡県久留米市の石橋美術館で開催されている野見山暁治展が紹介されている。油彩を中心とした作品が120点余り展示されているという(10月16日まで)。
福岡は遠いが大丈夫、10月28日から12月25日まで東京京橋のブリジストン美術館に巡回してくるのだ。
この写真は、最新作「ある歳月」と題されている。
6月中旬、野見山は東日本大震災の被災地、岩手、宮城、福島県を訪れた。(中略)
被災地から戻り、8月に描いたのが最新作「ある歳月」。ほとばしるような荒々しさが感じられる。
これは何か大きな山を描いているように見える。2003年の東京国立近代美術館で開かれた野見山暁治展では、新しい作品ほど抽象度が高かった印象がある。それが「ある歳月」では「山」が現れているように見えるではないか。少し具象の方に戻ってきたのだろうか。ブリジストン美術館での個展が楽しみだ。