トイレに関する新しい設計思想

 有楽町の新しいビル、イトシア4Fの映画館「シネカノン有楽町2丁目」のトイレへ行って少し驚いた。ドアが開くとすぐに小便器が並んでいて、作業に熱中している男たちの姿が見えるのだ。建物は新しいのに、トイレの設計思想は古いのだ。
 では新しい設計思想のトイレとは何か。それは東京オペラシティのビルや新宿高島屋タイムズスクエア、また木場の東京都現代美術館で見ることができる。例えば新宿高島屋の映画館「テアトルタイムズスクエア」のトイレは、入口を入ってすぐ左に曲がり、ついで右折し、突き当たりを右に曲がり、また左折するとそこがトイレになっている。なぜそんな複雑なプランなのか? 思うに入口のドアを省いたせいではないだろうか。だからイトシアの古い設計思想のトイレは入口にドアがある。
 もっと古いトイレは小便器が大理石でできていて、それはなかなか風情があるものだった。以前その京橋の片倉ビルのトイレを紹介したことがある。(id:mmpolo:20061126)
 さて、私は男子トイレしか知らない。女子トイレはどうなっているのだろう。