イメージと行動

 むかしタバコをやめた時、タバコを吸おうと思って胸のポケットに手を伸ばし、タバコがなくてああやめたんだと気付いた。その時タバコのイメージが残った。
 それまではタバコを吸おうと思った時、ポケットのタバコを取って火をつけた。意識から行為がつながっていたので、このイメージが浮かんでいたことに気付かなかったが、前述のように意識と行為が切れていた場合、初めて宙ぶらりんになったタバコのイメージが残った=意識されたのだ。
 粗っぽい要約。行為・行動=何かをしようとする時、意識にまずそのイメージが浮かぶ。イメージが行動をリードする。体がタバコを欲した時、タバコのイメージが浮かび、それにリードされてタバコに手が伸びる。
 行動に先だってまずイメージが浮かぶ、そのような脳の構造。