生物
「生物と無生物のあいだ」が好評だった福岡伸一の新刊「できそこないの男たち」(光文社新書)は興奮するくらい面白かった。それはどうしてか? 教科書はなぜつまらないのか。それは、なぜ、そのとき、そのような知識がもとめられたのかという切実さが記述さ…
「生物と無生物のあいだ」(講談社現代新書)の福岡伸一が、講談社のPR誌「本」に「世界は分けても分からない」というタイトルでエッセイを連載している。9月号の第4回はソルビン酸について語っている。 福岡伸一は最初に「コンビニのサンドイッチはなぜ長…
いま評判の池谷裕二「進化しすぎた脳」(ブルーバックス)に面白いエピソードが紹介されていた。 〈報酬系〉というのはやっぱり脳の部位なんだけど、これをはじめて見つけた経緯というのが面白いんだ。ケージ(飼い籠)のなかでネズミを入れて、そこにレバー…
ここに写真で紹介する植物図鑑が使いにくかった。左ページ上段がクロヅル(ニシキギ科)だが、矢印Aの写真もクロヅルなのだ。左ページ下段の左半分がミツバウツギ(ミツバウツギ科)で、右ページ上段がショウベンノキ(ミツバウツギ科)、右ページ下段がゴン…
福岡伸一「もう牛を食べても安全か」(文春新書)は狂牛病発生に合わせて企画された本かもしれないが、実に重要なことが書かれている。著者は分子生物学が専攻の青山学院大学教授。 狂牛病に感染する原理や臓器移植の危険を指摘しているが、それらの主張の前…