東京京橋のギャルリ―東京ユマニテbisで井上雅之展「―形に囲まれる―マケット」が開かれている(9月16日まで)。井上は1957年神戸市出身、1985年多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。2017年第24回日本陶芸展大賞受賞。1980年代から陶を素材に立体作品の制作を試み、国内外の展覧会で発表。多くの美術館などに作品がコレクションされている。
作家のコメント
2度目のマケットでの発表となります。昨年の回顧展を終え、小作品に挑んで見たいと考える様になりました。サイズの小さい世界に、どれだけ強度ある造型を手にすることができるかが試されます。大きな作品とは違うスケールに向き合う為に、実作を踏まえ、身近な素材で10センチに満たない大きさのマケットの制作を始めました。気付くと次々と目の前に現れその数190にもなり、形に囲まれました。これらのマケットを手掛かりに、焼き物による小作品に向き合い始めています。この小作品は来春発表の予定です。
マケットが190個も並んでいる。素材は様々だ。布や段ボールも使われている。ふだんは陶の大きな作品を発表している作家なので、多様な素材の作品が意外だった。それにしても190個というのは圧巻だ。
来春の陶による小作品展が楽しみだ。
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井上雅之展「―形に囲まれる―マケット」
2023年9月4日(月)―9月16日(土)
10:30-18:30(日曜日休廊)
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ギャルリー東京ユマニテbis
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビルB1F
電話03-3562-1305