東京有楽町のカダン有楽町で高橋大輔展が開かれている(8月27日まで)。高橋は1980年埼玉県生まれ。2005年に東京造形大学絵画専攻を卒業している。主な個展は、switch point、HARMASギャラリー、ウラノ等。2015年には東京オペラシティアートギャラリーの「絵画の在りか」にも参加し、また同じ年に川越市立美術館の「ペインティングの現在」にも4人の作家の一人として参加している。2016年には埼玉県立近代美術館の「ニュー・ヴィジョン・サイタマ」にも参加していた。最近はANOMALYを中心に個展を開いている。
高橋は初期から絵具をイメージを表現するメディアではなく、絵具そのものを物質として提示し表現の核としてきた。それがここ数年子供の描くような素朴なイメージを中心とする作風に変わってきていた。それが今回再び大きく変わって、幾何学的、それもフリーハンドで描くそれを発表している。この変貌はとても興味深く、面白く感じられた。
どこかモンドリアンを連想させるこれらの作品群は、いずれもほぼ単色ながら色彩に優れた高橋らしく魅力的だ。有楽町の一角に広げられている花壇のような高橋の展示をお薦めする。
・
高橋大輔展
2023年8月8日(火)―8月27日(日)
11:00-19:00(土日祝は17:00まで)月曜休廊
・
カダン有楽町
東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1階
https://cadan.org/cadan-yurakucho/