千葉市のギャラリー睦で吉岡まさみ展が開かれている(6月14日まで)。吉岡は1956年、山形県生まれ。1981年に東京学芸大学教育学部美術科を卒業している。1982年に東京のかねこ・あーとGIで初個展、以来同画廊やときわ画廊、巷房などさまざまな画廊で個展を行ってきた。2007年からはアメリカやドイツなどでも個展を行っているし、2015年にはセルビアの国立美術館で倉重光則とセルビア人画家との4人展を行った。またドイツで日独のアーチストによるグループ展にも参加している。
今回は過去に発表した3種類の小品をまとめて展示している。木で作られた直方体を数種類の絵の具で塗り分けたものを十字形やX字形に組み合わせ、あるいは1本だけの作品とし、また3色ずつの色彩で塗り分けた直方体のパネルを2本ずつ組み合わせたもの、さらにスクラッチドローイングと称する板を彫りそこに絵具を描き込んだ作品などだ。
そのほかにモノクロの写真にドローイングを施した魅力的な作品も数点展示されていた。
吉岡は作家でもあるが、銀座のステップスギャラリーのオーナーでもあり、美術評論家でもある。3足の草鞋を履いているのだ。一体どれが本職でどれが余技なのだろう。ダ・ヴィンチ・オールラウンドと二兎を追う者という相反する言葉を思い出す。
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吉岡まさみ展
2023年6月2日(金)-6月14日(水)
11:00-18:00(最終日16:00まで)月・木 休廊
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ギャラリー睦
千葉市中央区弁天3-8-11
電話0043-287-2355
ギャラリー睦 - 千葉市中央区弁天の現代アートギャラリー (gallery-mutsu.com)
※JR千葉駅・公園口より徒歩約10分
千葉市中央図書館裏(館内通り抜け可)