東京銀座のギャラリーカメリアで小林聡子展「窓」が開かれている(10月14日まで)。小林は1991年、多摩美術大学美術学部絵画科を卒業し、1993年同大学大学院美術研究科を修了している。2005〜2006年文化庁芸術家在外研修員としてタイ(チェンマイ)に滞在。1991年にギャラリー現で初個展。以来秋山画廊、藍画廊などさまざまな画廊で個展を開いている。
今回、平面作品で、方眼紙のような作品を展示している。しかしよく見ると、縦横の線を引いて方眼紙のように描いているのではなく、小さな正方形をいくつもいくつも描いているのだ。別の作品ではW字形のジグザグを書き連ねて金網状のような作品を作っている。
決して大きな作品ではないが、緻密な作業が凝縮していて、しかしそれでいてさわやかな印象が強い。また画廊の一隅には立体作品も置かれている。着色されたプラスチックコップを重ねて青色〜透明なグラデーションを見せている。
画廊の壁面には薄い空色の作品が並べられ、それが画廊をいつもと違ったさわやかでキリっとした空間に変えている。ぜひ画廊に足を運んで、作品を凝視してみてほしい。写真では伝わらない繊細な表情に驚かされるだろう。
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小林聡子展「窓」
2018年10月2日(火)−10月14日(日)
12:00−19:00(最終日17:00まで)10月8日(月)休廊
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ギャラリーカメリア
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル 5階502号室
※奥野ビルは昭和初期に建てられた古いビルで、巷房など画廊が十数軒入っている銀座の名物ビル
http://www.gallerycamellia.jp/