山本弘「ひまわり」、油彩、F4号(24.2cm×33.3cm)
制作年不詳。実は30年近く前買ってくれた人がいて、それ以来見る機会を失った。これも古い写真からスキャンしているが、色はかなり濃くなっているのではないか。
このひまわりは枯れかけているのだろう。しかし、その枯れた色が美しいのは色彩家山本弘の優れたところだ。山本の好きなネギの色を散らしている。なぐり描きのような白の筆触も決まっている。こんな何気ないところでも山本の非凡な腕が示されている。
買ってくれた方は数年前に亡くなったと聞いている。また市場に出てこないだろうか。