ツタバウンランとマツバウンラン

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 この写真はツタバウンランだ。初めて見たのはもう45年前の虎ノ門だった。住宅の一角に観葉植物の鉢の中味を棄てたような場所にこの植物が生えていた。初めて見る植物だった。小学校の5、6年生のときの担任だった宮島光男先生が植物が専門で、身近な植物は教わっていた。早速採集して植物学者の浅野貞夫先生にみてもらうと帰化植物ツタバウンランとのことだった。葉の形が気に入って種を採り鉢に播いて育てて、そこからタネを採った。勝手にあちこちに播いて増やそうとしたが、たぶん増えなかっただろう。後年エイザンスミレが気に入ってこれまた栽培して採集し、紙コップ2杯分くらいの種を播いて歩いたことがあった。虎ノ門の文部省の庭とか赤坂見附参議院議長公邸の庭などに播いたが生えなかった。
 でもツタバウンランは最近あちこちで見かけている。国立新美術館近くの石垣では、一面にツタバウンランが覆っていた。

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 20年前ころから目にするようになったのがこの植物だった。マツバウンランというのだと教わった。見かけはずいぶん違うがどちらもゴマノハグサ科で、ゴマノハグサ科ならオオイヌノフグリやビロードモウズイカも仲間になる。マツバウンランは楚々とした風情がなかなか乙な印象なのだ。