ギャラリーOUT of PLACEの関智生展「青花」を見る

 東京外神田3331アーツ千代田のギャラリーOUT of PLACEで関智生展「青花」が開かれている(3月10日まで)。関は1965年奈良県生まれ、1998年から2003年まで英国で学んだ。現在、愛知県を拠点に制作を続けている。
 関が書いている文章をHPから引く。

現代美術において画家はいつの頃から、戸外制作を行わなくなったのだろう。
今回の個展で出展する「青花」は全て、私自身が野外において眼前の対象(主に植生)をキャンヴァス上に表現したシリーズで、中国陶磁器の青花に代表される東洋の青を現したいと始めたタブロー作品群である。豪奢かつ慎み深い青を再現するために天然岩群青を使用している。さらに墨を用いることで、葛飾北斎等が達成した浮世絵の青と墨のハーモニーを現代に再現/発展させたいと願う。私にとり戸外制作とは、人間と絵画の実存の在り方を模索し、体現することである。それはポスト・モダニズムポスト構造主義を経た「現象学実存主義」といえるのではないだろうか。

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 私はこれらの作品をうまく語ることができない。ただ関が英国で学んだためか単純な具象画ではなく、コンセプチュアルな作品であるようだ。そのことはギャラリーのディレクター津嘉山裕美の話で少しだけ理解できたように思う。個展の会期は長いので、ぜひ会場へ足を運んで実物を見てほしい。

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関智生展「青花」
2019年2月8日(金)-3月10日(日)
12:00-19:00(月、火、水 休廊)
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ギャラリーOUT of PLACE
東京都千代田区外神田6-11-14 3331アーツ千代田207号室
電話03-6803-0248
http://www.outofplace.jp/
東京メトロ銀座線末広町駅から徒歩3分