巷房の弓良麻由子展を見る

 東京銀座のギャラリー巷房と巷房2、巷房階段下で、弓良麻由子展が開かれている(8月11日まで)。弓良は1984 年生まれ、日大芸術学部彫刻コースを卒業した後、2009年武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了している。その後ギャラリイKを始め、いくつかのギャラリーで何度も個展を開いている。昨年は金沢21世紀美術館のグループ展にも参加した。巷房では2012年以来3回目の個展になる。


 3階の巷房1では画廊中に多数の丸い輪のような立体が重なって置かれている。中央にバスタブのような大きな立体が据えられている。丸い輪はタオルに水粘土を浸み込ませて作っている。風呂とシャボン玉から展開しているようだが、それは記憶のイメージでもあるようだ。丸い輪は200個くらい使われている。




 地下の巷房2と階段下には和紙を重ね合わせて作ったオブジェが展示されている。重ね合わされた和紙の周囲を固められた厚紙が覆っている。なにか果実か種子の断面を見せられているみたいだ。その断面が何か妖しく美しい。
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弓良麻由子展
2018年8月6日(月)−8月11日(土)
12:00−19:00(最終日は17:00まで)
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巷房(3階+地下1階+階段下)
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル3FとB1F
電話03-3567-8727
http://gallerykobo.web.fc2.com/