巷房・2と階段下の宇野和幸展を見る

 東京銀座の巷房・2と階段下で宇野和幸展が開かれている(9月2日まで)。宇野和幸は1960年千葉生まれ、東京藝術大学大学院を修了し、現在嵯峨美術大学で教えている。作品は和紙にシンナープリント、アクリル絵具などを使い、今回大きな作品は天地175mm、左右380mmというもの。



 シンナープリントとは加工した写真をプリントアウトし、それをシンナーを使って和紙に写し取るのだという。そのような複雑な手順を経ているので、写真に由来すると思われるイメージは曖昧で、滲みの効果もあって抽象的な造形を示している。

 宇野は時に作品に赤い糸を張り付けることを試みているが、今回はそれを赤い線で表わしている。この赤い線や赤い糸が宇野の作品の特徴となっている。

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宇野和幸展-Landscape of Flowing zone-

2023年8月21日(月)―9月2日(土)

12:00-19:00(最終日は17:00まで)日曜休廊

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巷房・2、巷房階段下

東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビルB1F

電話03-3567-8727

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