東京銀座の巷房・1+巷房・2で吉江庄藏展「境界を巡る襞~宿る~」が開かれている(9月23日まで)。吉江は1974年東京藝術大学大学院彫刻科を修了し、1979年同大学院構成デザイン科を修了、1980年に同大学院構成デザイン科研究課程を修了している。
3階の巷房・1の中央に金属の立体が設置されている。ステンレス鋳造で重量が100㎏あるという。あたかも男がうずくまっている形に見える。形は単純で歪んだ球形のようだが、ひと目見てうずくまっている人だと分かるし、それがとても美しい。素晴らしい造形だ。
また地下1階の巷房・2には、同じ形態のこちらはプラスチックで作った立体が3体設置されている。
特に3階のステンレスの作品が素晴らしかった。こんな単純な形でこんなに美しい形態を生みだした吉江の造形力に感嘆する。
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吉江庄藏展「境界を巡る襞~宿る~」
2023年9月18日(月・祭)―9月23日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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巷房・1+巷房・2
電話03-3567-8727
https://gallerykobo.web.fc2.com/