巷房で弓良麻由子展を見る

 東京銀座のギャラリー、巷房で弓良麻由子展が開かれている(6月4日まで)。弓良は1984 年生まれ、日大芸術学部彫刻コースを卒業した後、2009年武蔵野美術大学大学院彫刻コースを修了している。ギャラリイKを始め、いくつかのギャラリーで何度も個展を開いている。
 今回は、巷房1(奥野ビル3階)、巷房2と巷房階段下(どちらも奥野ビル地下1階)の3つのスペースで展示をしている。
 まず3階の巷房の展示。床一面に太い網目状のものが拡がっている。「波」と題されているが、作家に訊くと布に水性粘土を吹き付けて固めているとのこと。全部で40のピースから成り立っているという。それが絡まり合いざわめいている。


 地下の巷房2には和紙を重ね合わせて作ったオブジェが展示されている。重ね合わされた和紙の周囲を固められた厚紙が覆っている。なにか果実か種子の断面を見せられているみたいだ。造形的にも美しい。写真には撮らなかったが、地下の階段下には別のオブジェが展示されていた。


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弓良麻由子展
2016年5月30日(月)−6月4日(土)
12:00−19:00(最終日は17:00まで)
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巷房1および巷房2、巷房階段下
東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル3FとB1F
電話03-3567-8727
http://gallerykobo.web.fc2.com/