アートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」を見る(その2)

 青梅市で開かれているアートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」を見てきた(12月8日までだった)。青梅市立美術館、青梅織物工業協同組合、吉川英治記念館などで開かれている。昨日の青梅市立美術館に続いて、
青梅織物工業協同組合の展示を紹介する。
 青梅織物工業協同組合では3カ所に分かれて展示されている。「BOX KI-O-KU」と「SAKURA FACTORY」それに「更衣室」だ。配布されたパンフレットに掲載されたテキストを添える。
 まずBOX KI-O-KUを見る。木村剛士と山本一弥、小島彰義の作品が展示されている。


木村剛
「中空の彫刻のアウトラインが一本の糸によって確かな表面へと変わっていき、表面をトレース出来ずに外れてノイズ化した糸は情報量を変えず新たな皮膚を形成していく。」


山本一弥
「体の一部や、身体の動きから生まれた衣服の襞やしわなどの断片的なイメージを展開した作品を展示します。」


小島彰義
「私は絵を構成している不特定要素の羅列、同期、重なりを繰り返して起こるイリュージョン性を求め、時に縛られ、真剣に、そして楽観的に、またできるだけの自由を持って制作に取り組み、絵の持っている可能性や楽しみを追求している。」
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 つぎに更衣室の作品を見る。ここは柴田祐輔と山本篤のコラボレーションで映像作品を上映している。

柴田祐輔と山本篤
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 SAKURA FACTORYは3人の作家が展示をしている。


三友周太
「医薬品開発の業務に携わる傍ら、社会とアートの係わり合い方を考え、薬剤師の経験から生命科学に関する制作を行なう。今回の作品は、動脈と静脈をモチーフにした生命の発生をテーマにした。」

母袋俊也
270cm立方の小屋を作り、その部屋の中に絵画作品を展示している。以前ギャラリーなつかが銀座にあった頃、ギャラリー内に小空間を作ってその中の壁に絵画作品を展示したことがあった。それと同じ試みを追求しているのだろう。


市川平
「BP(バオバブプランテーション)+MMP(マジカル・ミキサー・プロジェクト)=「彼はプラネの夢を見るか?」+K氏へのオマージュ。」
潜水艇にも似た巨大な立体。大きさは2.5×2.5×9mもある。
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 「雲をつかむ作品たち」は青梅市立美術館とこの青梅織物工業協同組合のほか、吉川英治記念館と明星大学青梅校でも開催されていたが、そちらへ回る時間がとれなくて残念ながら見ることができなかった。
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アートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」
2013年11月2日(土)→12月8日(日)
青梅市立美術館
青梅織物工業協同組合施設(BOX KI-O-KU、SAKURA FACTTORY、更衣室)
明星大学青梅校
吉川英治記念館