アートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」を見る(その1)

 青梅市で開かれているアートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」を見てきた(12月8日までだった)。青梅市立美術館、青梅織物工業協同組合、吉川英治記念館などで開かれている。これは4つの大学の学生たちの展示「蓋はなくなった」と同時開催の企画で、学生ではなくプロの美術家たちの作品を展示している。
 まずJR青梅線青梅駅で降りて青梅市立美術館へ向かった。ここには美術家たち12名の作品が展示されている。その何人かの作品を紹介する。配布されたパンフレットに掲載されたテキストを添える。


松井雅世
「石の前に立つと、自分の力ではどうすることもできない強い塊が存在していることを感じます。そこに自分の力を加え、石の持つ緊張感を表現していきたいと考えています。」


杉浦藍
「日常の断片をかたちに落とし込み、色彩とかたちを持った素材として新たな視点から見つめる。」


戸谷成雄
箱庭療法をしています。」

松崎広
「できるだけ少ない要素で、絵画の原点を探りたい。線はごく自然に私の表現手段になった。世界と触れる接点を全身で受け止め、形にし、見定めておきたい。」

原田丕
「大荷田で定点観測しているが……。」

渋谷和良
「現場でのスケッチから描き始めて、そこから如何に遠くへ飛んで行けるのか? しかし、絵画はここに存在している。そんな世界が表現できたら良いと思う。」

内田あぐり
現実の社会や自然は人間の肉体に深く影響を及ぼし、それを反映している。体はそうした有り様をデリケートに映しだす絵画のようなものと感じている。」

門田光雅
「今日の洋の東西の入り混じる灰色の社会状況から、日本独自の視点を絵画の空間の中で模索しています。」

山口啓介
「十年ほど前から、共作絵画プロジェクト「地球・爆」に関わっていますが、(中央の)図版はその6番とされている試作の一部です。」



白井美穂


赤羽史亮
「僕にとって絵を描くことは肯定することだ。僕は自分自身のために制作をしていますが、その絵が誰かの役に立てれば幸いです。」

渡辺泰子
「時空を越えて出合った物事で、身体に星座が宿っていく。星々をつなぐ架け橋は、喉を通る暗闇の感触。」
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アートプログラム青梅2013「雲をつかむ作品たち」
2013年11月2日(土)→12月8日(日)
青梅市立美術館
明星大学青梅校
青梅織物工業協同組合施設(BOX KI-O-KU、SAKURA FACTTORY、更衣室)
吉川英治記念館