HARMASギャラリーでの高橋大輔展がとても良い


 江東区清澄にあるHARMASギャラリーで高橋大輔展が始まった(6月2日まで)。高橋は1980年埼玉県生まれ。2005年に東京造形大学絵画専攻を卒業している。同大学在学中に休学してインドに行っている。主な個展は、switch point、トキ・アートスペース、LOOP HOLE、T&Sギャラリー、リマスタ等。
 ギャラリーのホームページより、

色彩で満たされた画面。
そんな表現では到底言い表せないほど、高橋大輔の作る画面は色彩で溢れかえっています。
支持体の淵からこぼれる事にも一切の逡巡をみせずに極めて厚く重ねられた絵の具は、ナイフの動きの軌跡もそのままに支持体を飛び出します。
幾度もの積層を経てレリーフの様になった画面は、物理的な奥行きを備えて、平面ではなし得ない表面積を獲得し、見るものに絵画と立体の境目を意識させずにはおきません。
しかし、抽象画にまつわる気難しさは、高橋の作品からは微塵も感じられません。
「描くのが楽しい時にしか描かない」という作家のスタンスからも伺えるようにその絵画は快活な生命力に溢れています。それぞれの成長を見極めようとアトリエの壁に掛けられた数々の作品は、ときに数年の後に加筆され、熟成の時を経てから我々の前に披露されます。


「この描き方しか出来ないんです」と、朴訥と語りながら、力強く抽象画を推し進めていく作家の新作を中心とした展示となります。ぜひご高覧いただければ幸いです。




 高橋大輔のような描き方をしている画家をほかに知らない。きわめてユニークな画家だと思う。見るだけで楽しい抽象だ。優れた新しい才能をぜひ多くに人にみてもらいたい。
 なお、ギャラリーは毎週、金・土・日にのみ開廊するので注意されたい。
       ・
高橋大輔展「絵画の田舎」
2012年4月28日(土)〜6月2日(土)
12:00〜19:00(金・土・日のみオープン)
       ・
HARMAS GALLERY(アルマス・ギャラリー)
東京都江東区清澄2-4-7
電話03-3642-5633
http://harmas.fabre-design.com/
地下鉄半蔵門線大江戸線 清澄白河駅A3出口徒歩4分