ワインについて、悪趣味な話

 山崎カズヒトさん(id:caesarkazuhito:20090114)がワインについて書いているので、私もワインに関する悪趣味な思い出をちょっと。
 昔カミさんと喧嘩したあと、和解したいと思ってワインをプレゼントしたことがある。カミさんは赤ワインの重いのが好きだった。今はもうなくなった日本橋東急デパートの地下にワイン売場があって、知人がここはワインの種類が充実してるし女性ソムリエがいて詳しいんだと教えてくれた。
 なるほど美人のソムリエがいる。彼女にワインを選んでもらった。予算が3,000円くらいで重い赤をというと、何千本もあるだろうワインの中からたちまち2本を選んできて、こちらはフランス産、こちらはチリ産という。詳しい説明を聞いて1本を選び、帰宅してカミさんに渡すと、ひと言「無駄遣いしないでよね」。結局カミさんは手を付けなくて自分で飲んでしまった。いや、美味かった。
 そういえば、土曜日に画廊回りをしている時、日本橋にある北海道池田町のレストラン十勝でステーキランチを食べたことがあった。赤のグラスワインが1杯500円でこれが美味かった。レストラン十勝はステーキとワインが売り物で、小売りもしていた。レジであのワイン美味しかったけど、ボトルで買うといくらするか聞いた。ここでは売っていないが、新宿伊勢丹に出している店では900円ですと言う。
 そうか、ボトルで900円だと店ではグラスで500円なのか。その頃クライアントを天王洲アイルで接待した。クライアントの担当者が女子社員も連れて行きたいと言い、女子社員がフレンチのその店を選んだのだ。ワインのボトルが一番安くても6,000円だった。種類を変えて6,000円のワインを3本飲んだが、すべてイマイチだった。これだと小売りで1,500円くらいなのだろうか。まあ、値段を忘れて飲めばそれなりだったのだが。
 これももうなくなったけど、銀座8丁目の裏手にパスタの店があった。ここはウエイターが皆ハンサムで、年配の女性客が多かった。誰々さん最近見かけないけどどうしたの? 彼はいまニューヨークへ行っているんです、なんていう女性客とウエイターの会話が聞こえてきた。
 ここもグラスワインが揃っていて、1杯400円から900円くらいまで赤白10種類ほどあった。重い赤はどれ? と聞くと、この中にはないのでボトルになりますと言う。いや1人でボトルは飲めないし予算もない。この中で一番重いのを選んでと言うと、ではこれと、600円くらいのを勧めてくれた。これも美味かった。
 別の時、出版記念に著者2人を牛久のレストラン牛久シャトーで接待した。ワインを赤白1本づつ頼んだがこれは美味かった。2本で1万数千円したけれど。その席で何からそんな話になったのか忘れたが、私の住む亀戸には女装の館エリザベス会館があると言ったら、著者の一人が自分も女装趣味があるとカムアウトした。
 前職で昇格したとき、取引先2社からお祝いに赤白セットのワインをいただいた。どちらも滅法美味かった。やはり値段と味は高い相関関係があるらしい。
 今は自宅でワインを飲むことはないが、買うとしたら1,000円かそれ以下だろう。ふだんは晩酌に日本酒、寝酒に焼酎を飲んでいる。画廊回りをするときは自販機の缶酎ハイだ。