東京池袋のBギャラリーで笹井祐子ドローイング展「風の色・水のかたち」が開かれている(10月18日まで)。笹井は1992年日大芸術学部研究所版画コースを修了している。最初の個展は1989年にJCBギャラリーで、次いで1991年ギャラリー21+葉で行っている。2010年に日大海外研究員としてメキシコに滞在し、現在日本大学芸術学部教授。
今回パステルや色鉛筆による植物のドローイングを展示している。笹井は版画家だが、その激しく力強いドローイングの表現は以前から定評がある。描かれている植物はアザミだろうか。最近日本では外来種のアメリカオニアザミなどが増えている。高さ1メートルを超える大きさで、赤い花をつけ、茎には鋭いとげがある。全体に荒々しい印象だ。笹井のドローイングはそのアザミの激しい草姿の印象をみごとに定着している。
BギャラリーはJR池袋駅メトロポリタン口から徒歩6分、JR目白駅から徒歩8分で、フランク・ロイド・ライトが設計した自由学園明日館の西隣にある。
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笹井祐子ドローイング展「風の色・水のかたち」
2020年10月6日(火)~10月18日(日)
14:00~18:00(10月12日・月曜休廊)
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B-gallery(Bギャラリー)
東京都豊島区西池袋2-31-6
電話03-3989-8608