コバヤシ画廊の村山隆治展を見る

 東京銀座のコバヤシ画廊で村山隆治展が開かれている(10月12日まで)。村山は1954年茨城県生まれ、1980年に東京芸術大学大学院美術研究科を修了している。その後、ギャラリー山口やギャラリー手、ギャラリー21+葉などで個展を繰り返した後、2007年からは毎年コバヤシ画廊で個展を開いている。
 村山は特殊な方法で作品を作っている。ガラス絵の技法だ。村山はガラスではなくアクリル板を使う。ガラス絵同様に裏面に描く。キャンバスに描くのとは違って、最初に置いた絵具が一番の表面になる。キャンバスに描いた場合は、最後に置いた絵具が表面になるのと正反対なのだ。

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 今回画廊正面に大きな作品が展示されている。左右3m66cm、高さ2m18cmもある。村山は筆を使わないで手で描いているという。そのせいか何かなまめかしい印象がある。またアクリル板に裏から描いているのでその点でも独特な表情をしている。
 描いては裏返して見るので重量がネックになるという。それでも今年は今までより大きな作品を描いている。見ごたえのある作品だ。
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村山隆治展「work the earth」
2019年10月7日(月)-10月12日(土)
11:00−19:00(最終日17:00まで)
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/