ギャラリー現の井上修策展の思い出

 銀座にこの夏前に閉廊したギャラリー現という画廊があった。今の時期になると毎年井上修策さんの個展が開かれていた。もう13,4回はやったのではないか。ちょうど11年前は針金で作った小さなキリスト像1,000体を画廊に吊り下げていた。キリストの大きさは身長75ミリくらいだった。


 その小さなキリスト像がほしいけれど、いくらなら分けてもらえますかと聞くと、売り物じゃないからただであげるよと言われた。作品ですから貰うわけにはいかない、値段をつけてくださいと言うと、では1,000円と言う。1,000円は安すぎる、3,000円ではどうですか? それは高い。それだったら、3,000円で作品ぽくしてください。
 そんなやりとりの結果、下の写真の作品になった。赤い化粧箱に収まったキリスト像の作品。

 よく見ると小さなちんちんが立っている。ふ、ふ、不謹慎な。でもキリスト様も30代くらいで亡くなっているから、目覚めの折りは朝勃ちを経験しているんじゃないかな。それとも栄養不良でそんな余裕はなかったとか。朝勃ちって、膀胱がいっぱいになっていることの条件反射みたいなもんだろ。いや、でも年取ると朝勃ちもなくなるから、一概にそうは言えないか。「朝勃ちや小便までの命かな」って戯れ歌があった。
 すみません、キリスト様。不謹慎なのは私です。