損保ジャパン日本興亜美術館の「没後110年 カリエール展」を見る



 東京西新宿の損保ジャパン日本興亜美術館で「没後110年 カリエール展」が開かれている(11月20日まで)。カリエールは19世紀フランス象徴主義を代表する画家(1849−1906)とある。晩年はルオーやマティスとサロン・ドートンヌの創設に関わった。
 展覧会のキャッチフレーズが「セピア色の想い(パンセ)」とあるように、油彩でありながら、単色のドローイングに近い色彩だ。肖像画や夕暮れのような穏やかな風景を描いている。
 ルオーやマティスと一緒に活動したことが不思議なくらい、華やかな色彩に縁遠い作風だ。デッサンがことに優れているとも思えない。カリエールの魅力がどこにあるのか分からなかった。
 ある人から招待券をもらったので出かけていった。招待状をもらって批判するのも申し訳ないが、正直これが感想なのだった。日曜なのに観客も少なかった。
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「没後110年 カリエール展」
2016年9月10日(土)〜11月20日(日)
10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
月曜日休館(ただし9/19、10/10は開館)
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東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社42階
ハローダイヤル03-5777-8600
http://www.sjnk-museum.org/
新宿駅西口より徒歩5分