場末の酒場、再び

 床屋で髪を切ってもらっていたら主人が、この前来られたとき場末の酒場の本を読んでいましたね、あれ面白かったですかと聞いてきた。面白かったですよとと答えると、あの本に立石の「うちだ」は載っていますか? いい店なんですよ。午後の2時から開店するんですが、1時間前から並んでいるんですよ。立石の駅前にあるんですが、私は月に1,2度行くんです。自転車で行けますからねえ。
 帰宅して「場末の酒場、ひとり飲み」(ちくま新書)を開いた。載っていた。以前にも引用したが、

 鐘ヶ淵通りが「煮込み街道」などと異名をとるのは、鐘ヶ淵駅から京成押上線八広駅まで鐘ヶ淵通りを歩く間に、非常にレベルの高いもつ煮込みやもつ焼きを供する店が並んでいるからだ。
 ざっと挙げるだけでも「和楽」「三河屋」「丸好酒場」などがあり、さらにその水準の店は南では東向島、京島方面へも広がり、八広から北、荒川を超えればそこには都内でも1、2を競うもつ料理の人気店「うち多”」や「江戸っ子」のある京成立石がある。

「都内でも1、2を競うもつ料理の人気店「うち多”」や「江戸っ子」のある京成立石がある」なんて最大級のほめ方だ。いや、ここまで書かれたら行かねばなるまい。


「場末の酒場、ひとり飲み」はお勧め(2010年11月9日)


場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)

場末の酒場、ひとり飲み (ちくま新書)