たけだ美術移転オープン

 銀座8丁目にあった「たけだ美術」がすぐ近くの7丁目に移転し、9月28日にオープンした。場所は櫟画廊とサムホールギャラリーの間にあるビルの1階で、とても入りやすい。
 たけだ美術のオーナー武田さんはフジテレビギャラリーの営業部長をやっていた人で、業界は長いがセコンダリー・マーケットの作品を専門に取り扱ってきたので、経歴の割に知る人が少ない。セコンダリーとは画家の手から画商などを通じていったん市場に出た品物のこと。それに対して画家から直接に作品を入手して販売するのがプライマリー・マーケットだ。
 たけだ美術を開廊したのは1996年と14年前になる。今回移転を機にプライマリーも扱うことにしたという。たけだ美術の移転とオープン記念展開催のあいさつから、

さて、たけだ美術はこの8月移転いたしました。銀座8丁目から7丁目へ。花椿通りに面した日本アニメーションビルの1階と地下1階のスペースです。
従来通り、モダンとコンテンポラリーマスターの作品取扱に加え、1階の新しいギャラリースペースで、プライマリーとして企画展示も予定しています。これからご紹介する予定のアーティストは下記の通りです。
 大江 慶之・坂本 友由・永島 千裕
 成瀬  遼・山極 満博 (五十音順)
彼らニホン人アーティストたちは、この地で自由に生きる為の棲みかを探し、そこにしか生えない食餌を採って棲息しています。そして、今日も独自の進化(ガラパゴス化)を続けています。ニホン島固有種である彼らの仕事を、“ガラパゴス・ファイン”と名付け企画展示していく予定です。
たけだ美術の新しい空間が、豊かで時として厳しい棲息地となるべく力を尽くしてまいります。

ガラパゴス・ファイン1」
会期: 2010年9月28日(火)〜10月30日(土)
11:00−19:00 日曜祝休

 フジテレビギャラリーの頃から海外にはしばしば出かけて、ビッグネームの作品もずいぶん扱ってきたようだ。今年の美術倶楽部のアートフェアには奈良美智の大きな作品を3点合わせて1億5千万円で販売していた。スケールの大きな画商さんだ。



成瀬遼の作品の前に立つ武田泰幸さん



永島千裕(2点とも)


坂本友由


山極満博


大江慶之


たけだ美術
〒104-0061東京都中央区銀座7-10-11
日本アニメーションビル1階
電話 03-6280-6663
http://takeda-bijyutu.com/