身辺雑記

ごめん、私がにぶかった

25年も経って不意に分かったことがある。当時10歳ほど年下の25歳くらいの女性デザイナーと二人で深夜まで残業したことがある。その時彼女が、私この前渋谷を歩いていたときナンパされて、それでやっちゃったんですよ、その後お互いに名前を言わなくて別れた…

記憶から抜けていた

オヤジの1周忌のとき、4つ上の従姉から「マサヨシは小さい頃家に来ると1日中本ばかり読んでいたに」と言われた。そうか、本を読んでいたのか。この母の実家へ行くのが好きだった。近所には2つ下の従弟も住んでいたし、祖父母にも可愛がられた。それが小…

泣かない子だった

小学校4年生の時可愛がっていた猫が死んだ。その日は日曜日だったのか1日中泣いて過ごした。泣き続けなければ猫に悪い気がして、何度も何度も泣いた。それを最後にもう泣かない子になった。どんなことがあっても泣かなかった。小学校6年の頃ではなかった…

肉体の衰弱について

40歳前後の頃、性的能力の衰えを自覚した。こんなはずではないと1、2年じたばたした。そんな記憶があるが、どのようにじたばたしたかもう憶えていない。しかし結局これでいいのだと了解した。いつまでも若いときのようであっては恥ずかしいことではないか…

雑誌「ぴあ」を35年購読している

当時アングラと言われた、今で言う小劇場の芝居を見始めたのは35、6年ほど前だった。現在黒テントと言っている演劇センター68/71という劇団を見たのが最初だったか。走狗だとか演劇団とかマカマカ(漢字失念)とか、早稲田小劇場、天井桟敷、状況劇場、いろ…

ハイテクは古びる

日記をつけ始めて40年以上になる。ずっとノートに万年筆で書いてきた。6年前、マックのBiDiaryというシェアウェアの日記ソフトに変えた。検索が簡単だし、去年の同じ日、一昨年の、そのまた前の同じ日がすぐに見られて本当に重宝した。一昨年だったか、マッ…

医者に鼻で笑われたこと

医者に鼻で笑われたことが2回ある。一度はラジオのDJが髭は歯を守るために存在する。その証拠に、髭を伸ばしていた人間が髭を落とすと途端に歯ががたがたになると言っていた。それを歯医者に話すと鼻で笑われた。否定されてもどこか半信半疑で、それが理由…

盲腸憩室炎という変わった病気

若いとき盲腸の手術を受けた。始まる前に看護婦さんが15分ほどで終わりますよと私の質問に答えて言った。二人ほどの医者が近所の地価の話をしながら手術を進めていった。部分麻酔だから聞こえるのだ。不謹慎だと思ったがそうではなかった。手術がルーチンだ…

ナイフは役立つか

いつ頃だったかナイフが流行ったことがあった。知人のフリーの編集者もナイフ特集のムックを編集したと言っていた。便利な道具なので男はナイフをというような流れだった。影響を受けやすい私も1丁購入した。 日本橋の木屋へ行っていつも持ち歩くのでできる…