東京銀座のコバヤシ画廊で村上早展が開かれている(9月21日まで)。村上早は1992年群馬県生まれ。2014年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻を卒業し、2017年同大学大学院博士後期課程中退。毎年コバヤシ画廊で個展を続けていて今年が9回目になる。2016年ワンダーウォール都庁で初個展、ついでコバヤシ画廊、東京オペラシティアートギャラリー、アンスティチュ・フランセ東京ギャラリー、中国北京のギャラリーなどで個展を続けている。
受賞歴も2014年のシェル美術賞展入賞、FACE2015の優秀賞、山本鼎版画大賞展で大賞、トーキョーワンダーウォール公募2015のトーキョーワンダーウォール賞、群馬青年ビエンナーレ2016優秀賞、アートアワードトーキョー丸の内2016フランス大使賞など、輝かしい実績を誇っている。上田市立美術館で個展も開かれた。
着ぐるみのようなものに抱かれていたり、その着ぐるみのようなものから出てきたり、橇と馴鹿では地上に落下してしまった橇と馴鹿(トナカイ)を描いている。のこぎりと題された作品は火葬のシーンだろうか。
村上の作品は奥に複雑な物語を孕んでいて簡単には読み解かせない。しかしいずれも作品の底に悲しみを忍ばせているようだ。
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村上早展
2024年9月9日(月)-9月21日(土)
11:30-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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コバヤシ画廊
東京都中央区銀座3-8-12 ヤマトビルB1F
電話03-3561-0515
http://www.gallerykobayashi.jp/