東京銀座のシロタ画廊で今村由男個展「うつろう日々の貌」が開かれている(9月21日まで)。今村由男は1948年長野県喬木村生まれ、フランスで銅版画多色刷りを学び、その後文化庁特別派遣芸術家在外研修員としてパリへ行っている。スペインカダケス国際版画ビエンナーレ審査員やクロアチア国際版画ビエンナーレの作家選考委員を務めている。
今回の個展は中林忠良の推薦で開かれた。
久しぶりに今村の個展を見て気が付いたことがある。草花をモチーフにして金箔などを使っている。その装飾性は琳派の美意識を見事に受け継いでいる。現代的でありながら、豪奢な画面を作っている。装飾性、現代性、豪奢な画面は最近見ることが少ない作風ではないだろうか。ぜひ会場へ足を運ばれることをお勧めする。
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今村由男個展「うつろう日々の貌」
2024年9月16日(月)-9月21日(土)
11:00-19:00(最終日16:00まで)
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シロタ画廊
東京と中央区銀座7-10-8 第五太陽ビルB1F
電話03-3572-7971