東京新富のガルリSOLで松尾玲央奈展「融和する心緒」が開かれている(9月21日まで)。松尾玲央奈は1984年、福岡県生まれ。2007年に女子美術大学芸術学部立体アート学科を卒業し、2012年に同大学大学院美術研究科美術専攻後期博士課程を修了している。初個展は2007年ガルリSOLで行い、以来もう10回を超えている。そのほか女子美アートミュージアムや銀座gallery女子美など多数個展を開いている。
今回は画廊正面に大きな作品「馳せられた想いの行方」が展示されている。アルミと鉄と石膏の作品で左右575cmもある。6点で一つの作品だ。これは何だろう。デジタルの記号を拡大したようにも見える。それが解ければ何かメッセージを示しているのだろうか?
ほかにもアルミとステンレス、石膏の作品が展示されている。いずれも丸い球が石膏製らしい。以前の展示で金属のボールと鎖の作品があったが、あれは囚人の足に繋ぐ足枷の重りのように見えたが、それと関係あるのだろうか。
松尾の作品のメッセージはよくは分からないが、作品はいつも美しい。ジャッドが好きだという松尾だが、松尾にはジャッドにはない攻撃性が感じられてそこも魅力的だ。
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松尾玲央奈展「融和する心緒」
2024年9月16日(月)-9月21日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
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ガルリSOL
東京都中央区新富1-3-11 銀座ビルディングNo.1(3階)
電話03-6228-6050